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2018年8月12日 (日)

得点力復活(28節岡山戦) - Triority(トライオリティ)

結果として大勝だったからこそあえて一言苦言を呈しておきたい。

終盤のゴールラッシュは先制点の後にやっておいて欲しかった。出来たとも思うし。間違いなく先制点の後に一度緩んだ。蒸し暑いコンデョションだったから「緩めた」とまでは言いたくないけど、間違いなく「緩んだ」。お盆だけに「危ないなー」「恐いなー」と何度もこぼしながら観ていたので、同点ゴールが決まった時は「ハイハイ」としか思わなかった。相手が戦術的な交代カードを1枚しか使えないという圧倒的に有利な条件での試合だったわけで誤解を恐れずに言えば「勝って当たり前」。4ゴール決めるよりも、あそこできっちりとチームが締まった試合の進め方をして1−0で終えていればそっちの方が評価出来た。あの時間帯での試合の進め方、チームとしての意識統一には大きな問題があったと言わざるを得ない。昇格を目指すにはもう一段階チームとして成熟させてほしいところ。


とは言え3連勝。得点力が復活し、チームは復調路線に乗ったと言っていいと思う。今日も前半は引いて守る相手の崩し方を毎度毎度のごとく求められる展開に。しかしラストパスやスイッチを入れるパスの前段階でのミスが多過ぎて話にならない前半だった。ただむしろ何もやってないだけに「ダメな前半」という割り切り方が逆に出来たのかなと思ってた。いつもであれば、「前半は支配は出来てた。あとは後半に決めるだけ。」というハーフタイムの迎え方をして、実はそれは相手のゲームプラン通りで逆襲を食うということが多かったわけだけど、あれだけミスオンパレードの前半なら、後半に対して割り切れるのかなと感じた。それが後半頭からの攻勢に繋がったと思うし、見事な崩しからの先制点となったと思う。相手の分析に対する明確な「解」ではないと思うけど、こういう試合展開もあるんだなという感想。ただ繰り返しになるけど、その後の試合の運び方に問題があった。


現在の中央を3枚にした布陣がこの3連勝を呼び込んでいるのか、さんぺー、前田、岩田とここまで出場機会に恵まれてこなかった選手たちの躍動が呼び込んでいるのか判断がつかないけど、この3人の働きが大きいのは間違いない。さんぺーは3試合4ゴールという結果に表れているので、何の文句のつけようもないし、先制点時の飛び込んでくるタイミングの良さに現在の好調ぶりが象徴されてる。さんぺーに関してはもう心配なのはケガだけだから、そこは神様にお祈りしながらこの「旬」な時期を出来る限り長くと願うばかり。岩田は好調というより体のキレに驚かされる。後半ATに相手ボールホルダーへ寄せていくスピード感に何よりもまず驚きという感情がわいてきた。「スタミナが無尽蔵」という表現がピッタリとくる暴れっぷりだ。そのスタミナがウィルキンソンによって作られてるのだとしたら、毎試合でも差し入れしたい気分だ。そろそろミドルを枠へ。そして前田がいい。現存するサッカー界の用語ではピッタリと説明出来ないポジションを取り続け、相手に捕まえにくさを感じさせ、前に出づらいなという感覚を植え付けさせていると思う。今日
は縦パスを入れる回数は少なかったけど、曖昧なポジションで前を向いてプレー出来ている前田の存在が押し込む展開の一つの要因に繋がっていると思う。ここまで本当に悔しい思いをしてきたと思うから、今のポジションを絶対に手放さないって気持ちで必死にやってほしい。今日は先制点にも絡んだし、今の前田は本当にいい。


馬場、ごっちゃん、藤本と途中投入された選手全員が仕事をするという監督としてはこんなにも頭を悩ませる状態はないと思う。2ゴールのごっちゃんも、1ゴール1アシストの馬場も素晴らしかったけど、個人的には藤本の仕事っぷりが印象に残った。特に試合を決定付けた3点目はローングフィードに対して相手の前に入って落として、そのまま止まらずゴール前に入り込み、そして決定的なスルーともうFWの動きとしてパーフェクトと評価していい一連のプレー。2点目にも4点目にも絡み、ゴールという直接的な結果には繋がらなかったけど、ゴール以上の仕事は十分にしてた。伊佐もゴールこそないけど、フィジカルで相手を押し込み組織としての貢献は高いものがあるし、前節見た限りでは決して不調なわけではない様子の林がベンチ入りすら出来ないこの状況はまさに「FW戦国時代」。勝ったチームは変えないが定石と言われるサッカー界だけど、次節FWが2枚そっくり入れ替わっててもそれはそれで不思議じゃない状況だと思う。


様々な企画で試合を盛り上げたこの日の試合。結果は11千人ということで今季最多動員数だった福岡戦の数字にも届かなかったので、企画は失敗だったわだけど、動員に対するアプローチがこれまでとは異なっているような感じた。一時的な数字を叩き出したいのなら無料チケットをバラまけばいいわけで、そうではない企画や仕掛けがたくさんあって数字に表れなかった効果は今後に生きてくると思ってる。この後、チームの成績が上がって、そしてそれが集客に反映されていけば最高だ。


冒頭では厳しいことを書いたけど、7月に我々が勝ち点を積み上げられなかった時期に上に行かれたクラブが現状でなかなか勝ち点を落とさない以上、本当に細かいところまでこだわって勝ち点を積み上げていかなければこの差は埋まらない。仲間に決められた失点にはその部分の足りなさを感じたわけで、難癖を付けたいわけじゃない。再びチームの調子が上昇カーブを描き始めた今だからこそこだわってほしいのはその部分。

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